

映画産業は,21世紀の基幹産業と期待されるコンテンツ産業のなかでも,中核的位置を占めるものです。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻は,国際的に流通しうるナラティヴ(物語性)な映像作品を創造するクリエイター,および高度な専門知識と芸術的感性を併せもつ,映画制作技術者を育成することを目的としています。
映画専攻の学生が触れる施設・機材・備品はプロが使用しているものと同じです。講師陣には,第一線で活躍する専門知識を持った多種多様なプロが揃っています。そして,何よりも,同じ志を持った仲間が各分野に集まっています。
そして映画を分析し,自らの表現へと昇華するための技術を磨く環境が横浜校地にあります。映画を追究する信念さえ持てば,映画専攻の扉を叩くことは容易であり,最も適した場所といえるのです。
これまで培われてきた日本映画の制作手法には,良い意味でも悪い意味でも日本独自の手法があります。大学という機関で,カリキュラムを作成してゆく最も大きな意味は,こうした現状を1歩踏みとどまった視点から客観的に体系化することでしょう。特に,映画は監督の役割ばかりが強調されているために,制作に関わる細部の仕事が教育現場において軽んじられる傾向があります。現在,撮影,照明,美術,録音,編集,音楽など,技術スタッフが持つ創造性への評価を取り戻すことは急務であり,本専攻の大きな役割です。
また,美術や音楽分野がその産業としての振興と教育体制が明治の初期から行われてきたのに対して,映画映像産業が,教育機関との連携無しにここまで進化してきたために,現状では映画映像産業界から,むしろ教育機関側が,学ばなければならない状態になっていると言えるでしょう。産学の連携についての新しい取り組みが求められる理由はここにあります。
| 専攻 | 研究分野 | 領域 | 入学定員 |
|---|---|---|---|
| 映画 | 映画表現技術 | 監督 | 16 |
| 脚本 | |||
| プロデュース | |||
| 映画制作技術 | 撮影照明 | 16 | |
| 美術 | |||
| サウンドデザイン | |||
| 編集 |