1日目/2009年1月24日(土)

15:00~17:00「キャンパス&ワークショップ 新作セレクション」

内外の大学や公共施設でおこなわれたワークショップなどによって制作された新作を、トークセッションやプレゼンテーションを交えながら上映します。

2日目/2009年1月25日(日)

11:00~12:00「ポケットフィルムinジャパン2007 秀作セレクション上映」

2007年度ポケットフィルム・フェスティバルのコンペ・スクリーン上映部門の受賞作品と第一線で活躍するクリエイターによるオリジナル作品の上映プログラムです。

上映作品:
佐橋龍『携帯喧嘩』/2007年度コンペプログラム 審査員特別賞
掘田典子『Images, 2004-2007』/2007年度コンペプログラム 審査員特別賞
松山太一『LIMITED SPACE』/2007年度コンペプログラム 観客賞
伊藤ガビン『Digital Shoplifting』/2007年度テーマプログラム
エキソニモ『1.5の夜』/2007年度テーマプログラム
酒井耕『完璧な視点』/2007年度テーマプログラム
タナカカツキ『moviecollage』/2007年度テーマプログラム
永戸鉄也『小さい日々』/2007年度テーマプログラム
中原昌也『適当な映画』/2007年度テーマプログラム
林家たい平『地球 愛 家族』/2007年度テーマプログラム
ウィスット・ポンニミット『手』/2007年度テーマプログラム
前田真二郎『surface_D_01』/2007年度テーマプログラム

13:00~15:00「シンポジウム1"つながり"の条件──たかがケータイ、されどネットワーク」

ネットワークという連帯組織の意義や可能性を現在の視点から捉え直しながら、携帯電話やインターネットなどネットワーク社会の諸問題に対しての考察を行います。

パネリスト:

村井純(むらいじゅん)
学校法人慶應義塾 常任理事、慶應義塾大学教授(環境情報学部)

1984年国内のインターネットの祖となった日本の大学間ネットワーク「JUNET」を設立。1988年インターネットに関する研究プロジェクト「WIDEプロジェクト」を設立し、今日までその代表として指導にあたる。 内閣官房 高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)有識者本部員、内閣官房 情報セキュリティセンター 情報セキュリティ政策会議委員、社団法人情報処理学会フェロー、日本学術会議第20期会員、現在は連携会員。その他、各省庁委員会の主査や委員などを多数務め、国際学会などでも活動する。 主な著書に、『インターネット』 (岩波新書、1995年)、『インターネットII~次世代への扉~』(岩波新書、1998年)、『インターネット「宣言」―急膨張する超モンスターネットワーク インターネットがよくわかる入門書』(講談社、1995年)、『インターネットの不思議、探検隊!』(太郎次郎社エディタス、2003年)など。

佐藤雅彦(さとうまさひこ)
東京藝術大学大学院教授

プランナー/ディレクターとしてさまざまなヒットCMやテレビ番組のコーナー企画などを手がけ、その後プレイステーション・ソフト『I.Q』、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』の監修といった、幅広い表現活動を行う。1999年度より2005年度まで慶應義塾大学教授、2005年より現職。研究テーマは、表現方法と教育方法。最新の研究に脳科学の知見に基づくゲーム性の開発など。主な著書に、『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵と共著、日本経済新聞社、2000年)、『毎月新聞』(毎日新聞社、2003年)、『任意の点P』(美術出版社、2003年)、『佐藤雅彦』(ギンザグラフィックギャラリー、2005年)など。2007年、映像研究科桐山孝司と「計算の庭」を森美術館にて発表、2008年、「君の身体を変換してみよ」展(NTT/ICC)を佐藤雅彦研究室+桐山孝司研究室により開催。

佐藤良明(さとうよしあき)
フリーランス研究者

専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽文化論、メディア文化論。元東京大学教養学部教授。
現代アメリカの文学・文化・音楽を起点にした研究・評論、執筆、翻訳活動を行う一方、 大学の英語の授業改革に取り組んできた。主な著書に、『ラバーソウルの弾みかた――ビートルズから《時》のサイエンスへ』(岩波書店、1989年)『佐藤君と柴田君』(柴田元幸と共著、白水社、1995年)、『J-POP進化論』(平凡社新書、1999年)、『これが東大の授業ですか。』(研究社、2004年)、『ビートルズとは何だったのか』(みすず書房、2006年)など。主な訳書に、グレゴリー・ベイトソン『精神と自然』(新思索社、1982年)、同『精神の生態学』(同、1986年)、トマス・ピンチョン『ヴァインランド』(新潮社、1998年)、ジョン・レノン『らりるれレノン』(筑摩書房、2002年)など。NHK教育テレビ『リトル・チャロ カラダにしみこむ英会話』の講師を務める。

モデレーター:

桂英史(かつらえいし)
東京藝術大学大学院准教授

専門はコミュニケーション論/メディア論。データベースやアーカイヴの構築を実践しながら、近代以降の社会思想とメディアテクノロジーが知のあり方に与えた影響を考察している。 近年にあっては、コミュニティにおける財と権力の再配分をテーマとして,国内外で、「せんだいメディアテーク」、「芸術表現活動のマルチメディア・アーカイブ化とアーカイヴ構築支援・提供システムに関する研究」、「Sound Community Project」といった数々の新しい公共文化プロジェクトや施設のプランニングやディレクションに携わっている。主な著書に、『インタラクティヴ・マインド』(岩波書店、 1995年)、『メディア論的思考』( 青弓社、1996年)、 『東京ディズニーランドの神話学』(青弓社、1999年)、『人間交際術』(平凡社、2001年)など。

15:30~16:30「海外フェスティバル新作/秀作セレクション」

世界の携帯映画の動向を伝える、海外の4つの携帯電話映祭からセレクトした受賞作品やコンペ参加作品で構成した上映プログラムです。

・Festival Pocket Films/フランス
Remi Boulnois『GPS Youself』2008年度上映作品
Laura Cuello, Esteban Azuela『S.Hamaliuk』2008年度上映作品
Kiripi Katembo Siku『Voiture en carton』2008年度上映作品
Jocelyne Riviere, Serge Rustin『Aventures es urbaines』2008年度観客賞
Rui Coelho『The Champion』2008年度大賞

・Mobifest/カナダ
Pete Wallington『The Long Kiss Goodbye』2007年度上映作品
Peter Vadocz『Colorful EU』2007年度上映作品
Ian Strang『Get Out of Bed, Walk to the Park』2007年度上映作品
Felipe Cardona『Emphasis』2007年度上映作品
Maya Dalinsky『Who Turned on the Anti-Gravity Machine?』2007年度大賞
Colleen Zimmerman『Rie』2008年度上映作品
Lee Vehe『Dream Warriors』2008年度上映作品
Rui Coelho『Bzzzzzz Bzz』2008年度上映作品
Rui Coelho『Footmobile』2008年度上映作品
Pixel Banana『[demo.city]remix』2008年度上映作品
Felipe Cardona『The Artist』2008年度Shot on Mobile賞
Peter Vadocz『Mobile Postcard』2008年度大賞

・Corto Fonino Film Festival/イタリア
Andrea Giomaro『Betania 1.0』2006年度ベスト監督賞
Nicol Veronica, Stefani-Nicola Stefanato『Lupo.』2006年度ベスト編集賞
Alessio Proietti『Life>S>Core』2006年度大賞
Giuseppe Peronace『Sfais Nais』2007年度ウェブ観客賞
Marghereta Capobianco, Georgea Medin『King Kong Redux』2007年度大賞
Antonello Novellino, Luca Granaro『Marselo』2007年度大賞
Fabien Dettori『Le Voyage Extraordinaire』2008年度ウェブ観客賞
Sumit Roy『Dancing Queen』2008年度大賞

・Mobile Cinema Festival GLAZZ/ロシア
Nastya Charina『From anywhere in anywhere』2008年度審査員賞第3位
Tanya Ojeredova『VermillionLies_Shady』2008年度審査員賞第2位
Marina Demidova『Fishing』2008年度審査員賞第1位、観客賞

17:00~19:00「シンポジウム2 "物語"の条件──映像とコミュニケーション」

映像というコミュニケーションにとって物語とは何か。「語り手」の存在感が全体性をもたらすような表現のあり方を論じながら、映像芸術と現代芸術の先端(エッジ)を展望します。

パネリスト:

黒沢清(くろさわきよし)
映画監督、東京藝術大学大学院教授

大学在学中から8ミリ映画を撮り始める。1980年度ぴあフィルム・フェスティバルで入賞し注目される。1983年に映画監督デビュー。その後数々の作品を送り出し、1997年には『CURE』を発表、ロッテルダム国際映画祭で注目を浴びる。1999年の『ニンゲン合格』『大いなる幻影』、2000年の『カリスマ』は、ベルリン、ベネチア、
カンヌの世界三大映画祭にそれぞれ出品され高い評価を得る。2003年にも『アカルイミライ』がカンヌ・コンペティション部門に出品されている。2008年『トウキョウソナタ』で第61回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査委員(JURY)賞。その他の主な作品に『勝手にしやがれ!!』シリーズ(1995~1996年)、『回路』(2001年)、『ドッペルゲンガー』(2003年)、『LOFT ロフト』『叫』(2006年)、などがある。海外でしばしば黒沢清特集が組まれるなど、国際的に最も注目されている作家である。『映画はおそろしい』(青土社、2001年)、『黒沢清の映画術』(新潮社、2006年)など映画批評、ノベライズの著書も多数。

住友文彦(すみともふみひこ)
キュレーター

金沢21世紀美術館建設準備室学芸員、東京都現代美術館学芸員などを経て、現在「横浜国際映像展2009」(仮称)のディレクター。これまで手がけたおもな展覧会には、「アート&テクノロジーの過去と未来」展(NTT/ICC、2005年)、「Rapt!:20 contemporary artists from Japan」展(共同企画、主催:国際交流基金、2006年、オーストラリア)、「川俣正〔通路〕」展(東京都現代美術館、2008年)などがある。また共著に、「身体の贈与」『表象のディスクール6 創造』(東京大学出版会、2000年)、「映像の中へ」『21世紀の出会いー共鳴、ここ・から』(金沢21世紀美術館、淡交社、2004年)、「複雑で便利な時代と見えなくなるアート」『21世紀における芸術の役割』(未来社、2006年)などがある。美術館以外の活動も、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ(AIT)で副理事を務める。

藤幡正樹(ふじはたまさき)
メディア・アーティスト、東京藝術大学大学院映像研究科長

1980年代はコンピュータ・グラフィックスのパイオニアとしてSigGraphなどでアニメーション作品を発表。1989年から慶應義塾大学環境情報学部で教鞭を執る傍ら,コンピュータや先端技術を用いた数々の作品やプロジェクトを展開する。1996年には、ネットワークで結ばれた仮想の部屋がテーマの『Global Interior Project 2』でアルスエレクトロニカのインタラクティブ・アート部門、ゴールデン・ニカ賞を受賞。1997年には『Beyond Pages』がドイツZKMの常設コレクションとなる。最近の作品は、『ルスカの部屋』、『モレルのパノラマ』、『Off-sense』などをはじめ、1990年代よりGPSを用いたプロジェクト『Field-Works』シリーズを展開している。主な著作として、『巻き戻された未来』(ジャストシステム、1995年)、『コンピュータ・グラフィックスの軌跡』(ジャストシステム、1998年)、『アートとコンピュータ』(慶應義塾大学出版会、1999年)など。

モデレーター:桂英史(東京藝術大学大学院准教授)