恋人の焼死を目撃しながらも、一人で生きていくことへの決意を固める20代女性を描いた『イタリアの歌』。10代の女性が許婚(いいなずけ)を親友に譲ろうとする不思議な心理を描いた『むすめごころ』。浅草の歓楽街で生きる三姉妹の力強くも粋な絆を展開した『浅草の姉妹』。そしてプログラムのタイトルである『夕映え少女』では、ロマンとともに心中した少女と、彼女の心中事件に戸惑う大人たちの姿を、登場人物としての川端康成の視点を通して描き出した。
誰しも憶えあるおんなごころの不思議さは、なにより女自身を常に激しく揺さぶっている。必死に堪え、扱いかねるその健気(けなげ)な姿が、いつの時代にも美しい彩りを添えるのだ。
文豪・川端康成の初期短編集から、女性を描いた傑作4本を原作にし、オムニバス映画化。昭和10年前後—おりしも第二次大戦前夜にあった日本と、そこで繰り広げられた女たちの生き様が、“おんなごころ”をヒントに紐解かれる、レトロスペクタクルムービーが誕生した。
キャストには山田麻衣子、韓英恵、高橋真唯、吉高由里子、波瑠、三村恭代らこれからの映画界を担う期待の若手女優、また柏原収史、高橋将、河合龍之介と今活躍する俳優が大集結。さらに変幻自在のエンターテイナー・田口トモロヲを川端康成に見立て、いしのようこ、高橋和也、円城寺あやなど、実力派のベテランが映画に確かなイメージを創る。
四作四様のスタッフは、次世代の映画を支える若手クリエイターたち。監督には、北野武、黒沢清らの門下で東京藝術大学大学院映像研究科に在籍する精鋭4人が揃った。20世紀の文豪が残した普遍のテーマが今、銀幕のうえで吹き荒れる!
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2008年1月26日(土) よりレイトショー渋谷・ユーロスペースにて公開
原作:川端康成(新風舎文庫刊『夕映え少女』より)
エグゼクティブ・プロデューサー:柴田一成 プロデューサー:塩原史子 藤井智
撮影・照明:佐々木靖之 山本大輔 小林英彦 湯澤祐一 美術:田中浩二 三塚公子 録音:大堀太輔 草刈悠子 光地拓郎 編集:横山昌吾 山崎梓 長谷海平 山本良子
製作:2007『夕映え少女』製作委員会(東京藝術大学 ジェネオン エンタテインメント)
【2007年/日本映画/ヴィスタ/カラー/ステレオ/100分】